更年期に急増する「足の悩み」⑥「外反母趾」の意外な原因は?

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桑原 靖

「足のクリニック 表参道」院長。専門 は足病学、足病外科、形成外科。日本には足を専門的に診療する医療機関がほぼないことに疑問を持ち、 2013年、 足の痛みや変形に特化したクリニックをオープン。著書に『外反母趾もラク になる!「足アーチ」のつくり方』(セブン&アイ出版)など

「足のトラブル」として生活に大きく影響するのは「痛み」を感じる症状。「足の痛み」を感じる原因としていちばん多い悩みである【外反母趾】について、引き続き桑原靖先生にうかがいました。

 

外反母趾を見くびらず、医療用インソールを利用して

 

「外反母趾になるかどうかは、体重が足のアーチにかかっている時間の長さに、年齢という要素が加わって決まります。ハイヒールが原因だとする説は正しくなく、外反母趾もアーチの崩れが原因です。よく足指ジャンケンやテーピングなどの治療法が紹介されていますが、ストレッチのあと、立ち上がって体重をかければアーチ構造はまた崩れた状態に戻ってしまいますし、テーピングも力不足。根本的な治療にはならないですね」と、シビアに語る桑原靖先生。

 

では、どうしたらいいのでしょう?

「外反母趾にかかわらず、ほとんどのトラブルは歪みが原因ですから、それを元に戻してあげること。医学的に治療効果があるといえるのは、医療用インソール(靴の中敷き)と手術です。治療用のインソールはオーダーメイドで作るのが基本で、土踏まずで体重を分散できる硬い素材を使います。ハイヒールを履かなければならない人は、必要に応じて靴を履き替えれば問題ありません。初期の外反母趾ならインソールだけで悪化をくい止められることもありますよ」

どんなトラブルも、重症化すると根治療法は手術しかなくなるため、できるだけ早く受診しましょう。

 

 

いちばん多い悩み【外反母趾(がいはんぼし)】の真実

 

外反母趾は「ハイヒールを履くのが原因」といわれます。でも、これは正しくありません。やはり引き金はアーチの崩れ。初期の段階で医療用インソールで治療を始めないと進行していきます。

外反母趾は、足の親指の関節が曲がった状態のこと。人差し指に向かってくの字に曲がったり、付け根の骨が外側に突き出したり、腫れや痛みがあったり。進行性の病気なので、早期に治療を始めることが大切

 

足の小指側の変形「内反小趾(ないはんしょうし) 」も同じ

足の外側の縦アーチの崩れによる内反小趾。重症化しにくい分、インソールでの治療が効きにくいのが特徴

 

 

外反母趾になる過程は、自分では気づきにくいもの。初期は変形が軽度でも痛いのですが、進行すると脱臼して、むしろ痛みを感じなくなることも。

 

(図、右から)

1.アーチが落ちると、親指が回転しながら倒れます

2.親指の付け根に無理が生じ、痛みが出ている状態

3.柔道の関節技をかけられたような状態で、ついには脱臼

4.脱臼で痛みは消えるが、親指はさらに曲がります

 

 

外反母趾以外にも、アーチの崩れ(扁平足)が招く足のトラブルが!

次回も引き続き桑原先生にうかがっていきます。

 

 

イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子

 

 

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第6回
更年期に急増する「足の悩み」⑥「外反母趾」の意外な原因は?

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