おいしく正しく食べるための「習慣」/しきたり26:食べ物をムダにせず、残さず食べる

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阿部 絢子

生活研究家。消費生活アドバイザー。

新潟県生まれ。 共立薬科大学卒業。 料理や家事など生活全般にわたる豊富な知識と合理的なア ドバイスで、出版・講演など幅広く活躍中。 著書に『「やさしくて小さな暮らし」を自分で作る』(家の光協会)『始末な暮らし』(幻冬舎)『』 『』(ともに集英社be文庫)

気持ちよく暮らす「生活のしきたり」

 

 

季節の行事のすごし方や、親戚・ご近所とのおつきあい。恥ずかしくなく普通に暮らすため、カジュアルな決まり事を覚えましょう!

 

ここでは、各テーマごとに全部で84の「しきたり」をご紹介します。

教えてくださるのは、生活研究家の阿部絢子さんです。

 

 

このパート【おいしく正しく食べるための「習慣」】では、食べ物をしっかり、そして楽しく食べることに関するしきたり22~43をご紹介します。

今回は、しきたり26:食べ物をムダにせず、残さず食べる、についてです。

 

 

 

 

●おいしく正しく食べるための「習慣」●

 

 

四季があることは、食材にも四季があるということです。四季は身体にも影響があり、身体をスムーズに動かすためにも、四季に合わせた食べ物を身体に取り入れることが必要です。

 

食べられればなんでもいいのではなく、四季に合わせた食べ方、取り入れ方を考えなければなりません。食べ物に困らないからこそ、食べ方、食材の選び方が大切になっているのです。

 

食べ物をおいしく、楽しく食べることも大切です。姿勢、 箸の持ち方、食べる順序なども、昔から伝えられた習慣です。これらを守ってこそ、おいしく、そして楽しくいただくことができるのです。

 

 

食べるのは、基本的な生きる姿勢です。食べることは身体を維持する当たり前の行為です。生きること=食べることともいえるわけですから、シッカリ、キチンと選んで、最後まで残さず食べる、これは、なにより大切な家庭のしきたりとしなければならないでしょう。

 

 

 

しきたり26

食べ物をムダにせず、残さず食べる

 

 

いま、私たちの食卓には、各国からの食材が多く、輸入されています。その量は、フードマイレージという表現で言い表されていますが、それは、9000億t・㎞という数字になっています。米国が2000億t・㎞ですから、それよりはるかに大きな数字となり、これはさまざまな国からの輸入に頼った食生活になっているということです。

 

その中には、自国の食材を自国で食べることができない国もある、ということです。例えば、米や鶏などを輸出しているタイ、バナナやエビを輸出しているフィリピンなどです。こうした国々は、自国の人びとの暮らしを犠牲にして、他国に輸出しているのです。それが、フードマイレージにあらわれていると、私は考えているのです。その国の人びとがどれだけ食材を食べたくても我慢していることか……。

 

そう思うと、シッカリと残さずに食べなければ、食材をムダにしてしまうことになるのです。その量は、たぶん9000億t・㎞の数%にすぎないかもしれません。しかし、その数%が量にすれば、相当な量となるのです。それには、ムダにしないという気持ちが大切で、食べ物はムダにしないようにすることです。

 

食べ物は残さず食べることです。多くの食べ物を輸入している私たちの国で、食べ物を残すことは、多くの国の人たちの食べ物をムダにしていることにつながります。とすれば、食べ物もシッカリ、残さず食べることが重要です。

 

ものがなかったときには、食べ物を残すことなど考えられませんでした。しかし、食べ物が豊富にあるという時代になると、食べ残しても問題がなく、またいつでも食べ物があるような錯覚にとらえられます。でも、そうではありません。ほかの国でも、自国の生産量を減らし、輸入しているかもしれないのです。自国の生産量を減らすことは、自国の人たちへの食糧が行き渡らないことにもつながります。それは、食べられない人を世界的に増やすことにも通じます。

 

食べ残さず、きちんと最後まで食べること。これが自国だけではない、食糧をまんべんなく行き渡らせることにも通じています。

 

もちろん、家庭の食習慣として、「残さず食べる」は時代を超えたしきたりともいえるわけです。

 

 

イラスト/みひらともこ

イラスト/みひらともこ

 

 

 

次回は、しきたり27:嫌いなものが食卓に出ても、感謝を忘れずに食べる努力をする、についてご紹介します。

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第26回
おいしく正しく食べるための「習慣」/しきたり26:食べ物をムダにせず、残さず食べる

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