うりずん豆の悲劇

プロフィール写真

1973年1月30日、三重県鈴鹿市生まれ。

92年に歌手としてデビュー。幅広いメディアで大活躍するさなか、2000年より芸能界を休業し、パリへ語学留学。2002年に帰国し、芸能活動を再開。以降、テレビ、ラジオ、エッセイ執筆など多方面で活躍。2013年にTOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシ氏と結婚。

現在、東海テレビ(水曜9時50分~11時15分)、NHK-FM(日曜12時15分~13 時55分)、T-FM 日曜13時55分14時)、ベイネット コミュニティチャンネル(地上11ch:視聴エリアは江東区、中央区)『加藤紀子のぶらり下町のみある記』(毎月最終金曜23時~23時30分・再放送:金曜23時~23時30分)にレギュラー出演中。

息を飲んで驚くことがあるとすれば、ボーイフレンドとのデート中、ざわざわと周りの人が踊り始め、何かしら?なんて思っていた矢先、ボーイフレンドがひざまづいて「Will you marry me?」と指輪を差し出した瞬間、にこやかなオーディエンスに囲まれるとか(経験なし)、

自分そっくりな人が目の前に現れ「いつか会うと思ってた!」なんて、これまたそっくりな声で面と向かって言われたりした時に(もちろん経験なし)するものだと思ってましたが、実際私が経験した息を飲むほど驚いた瞬間は

そんなおもしろ明るい状況ではなく、立て続けにやってきた秋の台風の一つ、24号により、うりずん豆が支柱ごと根こそぎ倒れていたのを目にしたあの朝!!

車を停めようと畑をチラっと見た時「これまでの景色と何か違う気がする」と、胸が妙にざわざわしつつも平常心を装って近づいてみると、支柱ごとすっぽり。

「ひいっっっ」とか「うわぁぁぁ」とか、いや声にもならない声を飲みこんだのが正解だっけな。

 

「嘘じゃないよねえ・・・」畑メイトさんと恐る恐る近づいてみると、引っ越しするのでこのまま運びます!とまとめられたように綺麗に倒れていて、しばし唖然。

 

というのもこの10日前、「私の格好もあなたも随分な緑まとってるねー!」と雨の中、すくすく成長するうりずん豆が誇らしく、

並んで写真を撮ったり

台風接近二日前には支柱を強化したり

そんな中で葉と葉の間に小さな実を見つけて愛おしい気持ちになったり。

このまま育ってくれる・・・という前向きな想像しかしていなかった分、まさかの状況をうまく飲み込めず、無言の隙間に「仕方ないよねえ」と言ってみるものの、言葉は虚しくうりずん豆のツルが絡まる支柱の上に落ちるばかり。

 

とはいえ畑師匠の野菜たちは、ビニールハウスの屋根が大きく剥がれ出荷に大きく影響するほど被害を受けていたり、鉄の支柱は無抵抗に倒れてしまっていて、私たちよりも大きな傷が。

「まいっちゃうよねー、でもこればっかりは・・・」

長く自然と共に野菜を育んできたプロの心は強く、この中で出来ること、やれること、やるべきこと・・気持ちのシフトチェンジの大切さを教えてくれました。

 

「やらないよりはやってみよう!」

うりずん豆の根が断ち切れてないことを願って、畑メイトさんと二人、「うんしょ」と言いながら支柱を再び土の中に。

他にも風によって倒されてしまった八つ頭(里芋のボスみたいな芋)、ネギ、ミョウガ、ナス、剥がれたネットなどのケアをしたり、新たにニンニクを植える作業などを済ませて、久しぶりにヘトヘトな状態で畑から帰ろうとした時・・・

なんと・・

まさかのお花復活!!わずか数時間で希望という名の”うりずん豆”の花が咲いた!!

折れかけていた心に温かな一筋の希望が!!!

 

そこから1週間が過ぎ、未だ実はつかず。

うりずん豆が食べられる日が来るのか来ないのか全く見当付きませんが、自然の強さ(時に凶暴さも含む)、弱さ、温かさ、優しさの中にある野菜に私は育てられているなあ・・。

ため息のような息を吐きながらそんなふうに思いました。

(師匠作のうりずん豆。地域によっては”四角豆”とも呼ぶそう。

生でも蒸しても揚げても美味しいお野菜の一つ。やっぱり育って欲しいなあ・・・涙)

 

加藤紀子

公式ブログ 「加藤によだれ」 

「加藤紀子のエスプリ カフェ プラス」 

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