創業120年を迎える「京料理 六盛」で味わう極上の「スフレ」

プロフィール写真

「京都観光おもてなし大使」&旅ライター
アナウンサー、テレビ番組プロデューサーなどを経て、集英社「エクラ」などのライターに。
2011年より京都に在住。
京都など、日本の文化・観光情報を伝える
人気ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」を
毎日更新中

「平安神宮」のそばに流れる「琵琶湖疏水」に面する「京料理 六盛」。来年には創業120年を迎える老舗の料理屋さんです。私が、初めて京都を訪れたのは、中学生の時。以来数年にわたり毎年京都に来るたびに、こちらで京の食材を盛り込んだ「手をけ弁当」(3240円+サービス料)を食べるのが楽しみでした。今も、その京都らしい豊かな味わいに多くの人が昼食に訪れています。

昼食の賑わいが一段落した頃、疏水沿いの桜の木々が見える食事処は、「スフレ&カフェコーナー茶庭」へと変わります。

14時から17時は、カフェタイム。この時間に訪れる人のお目当ては、平成元年から作られている「スフレ」です。今やいろいろな場所で食べられるようになった「スフレ」ですが、当時はまだ珍しく、また京料理の老舗が始めたということで、注目された「スフレ」ブームの先駆けです。

 

そもそも「スフレ」とは、「膨らんだ」という意味のフランス語から名付けられた焼き菓子で、17世紀にフランスの菓子職人が作り始めたと伝えられます。メレンゲの力を利用して膨らませた焼き菓子ですが、ここ「スフレ&カフェコーナー茶庭」の「スフレ」は、思い描く一般的な「スフレ」のイメージとは異なる、迫力すら漂わせる堂々とした姿に驚くはず。

器の上に、モコモコと大きく膨らんだ生地。茶色の帽子をかぶったような姿は、「すご~い!」と思わず感激の声を上げてしまうはず…。

 

注文を受けてから焼きはじめる「スフレ」。出来上がりまで約20分かかります。この「スフレ」を作っているのは、「京料理 六盛」のお嬢さんである岸本香澄さん。おじい様が始められた「スフレ」の提供を引き継ぎ、東京などでも修業されたパティシェールです。カフェの責任者になってからは、従来の味に、さらにさまざまな工夫を加え、現在の形と味のレシピを作り上げたそう。

プレーンの「バニラ」(810円)のほかに、デザート好きの女性を意識し、チョコチップ入りの「ショコラ「(832円)、抹茶風味の「抹茶」(886円)なども開発。さらに月替わりで、フルーツフレーバーのものなども登場しています。やさしい味は、あらゆる年齢層に好評。

 

「焼き上がるまで20分はかかるので、待ちきれないという方もいらっしゃいますが、最高の状態でお出ししたいので…」という岸本さん。この焼き時間は妥協できないポイントなのだそう。

焼き上がり、オーブンから出たばかりの「スフレ」は、空気を含んでモコモコの状態。でも写真を撮影しようとカメラを構えている間にも、徐々にその高さが低くなってゆくのがわかります。

「そう、これ一期一会の姿なんです」と言われる岸本さん。「祖父が、この「スフレ」に心惹かれたのも、そんな一瞬の出会いを大切にしたいという思いからでは…と思います」とおっしゃいます。

 

次ページに続きます。

この記事をシェア!

LINE

Facebookおでかけ女史組の正しい楽しみ方

この記事をシェア!

LINE
第60回
創業120年を迎える「京料理 六盛」で味わう極上の「スフレ」

  • To Top