町家で味わう本場伝統のアメリカンスタイルのパンケーキ 「カフェ・ラインベック」

プロフィール写真

「京都観光おもてなし大使」&旅ライター
アナウンサー、テレビ番組プロデューサーなどを経て、集英社「エクラ」などのライターに。
2011年より京都に在住。
京都など、日本の文化・観光情報を伝える
人気ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」を
毎日更新中

西陣の織屋さんの町家が連なる「千両ヶ辻」は、かつて1日の商いが千両にも及んだという西陣の中心地。今も、大宮通沿いは、当時の面影を留める商家が軒を連ねる情緒あるエリアです。その通りの散策の途中、ぜひ訪れたいのが、パンケーキ専門店の「カフェ・ラインベック」。白い暖簾が下がる風情ある町家です。

 

このお店をプロデュースなさるのは、中京区の高倉通御池と東京、代官山に「松之助」というアメリカンスタイルのアップルパイやスーツ、パンケーキなどの人気カフェをなさっているアメリカンスイーツの料理家、平野顕子さん。

 

そもそも平野さんは、京都、西陣育ち。ご実家は、能装束の織元をなさっていたそう。そしてアメリカ留学をなさり、その時、料理研究家のシャロル・ジーンさんと知り合い、17世紀から伝わるアメリカ北東部ニューイングランド地方の伝統的なお菓子の、素朴で素材を大切にする美味しさにすっかり魅了され、その作り方を学ぶことに。帰国後、そのやさしい温もりあふれるお菓子を、数々の料理本の出版やお菓子教室、そしてお店のオープンなどを通じ、日本に紹介なさっています。まさに日本におけるパンケーキブームの先駆け的存在といえます。

 

 

ご実家の屋号に因む、京都の御池通の「松之助」を本店に、子供の頃から馴染んだ西陣に築100年という町家を改装した「カフェ・ラインベック」を開業されたのは、8年前のこと。以来、落ち着いた雰囲気の中で、本格的なパンケーキが味わえる店として高い人気を誇ります。

注文してから、店の厨房で1枚ずつ丁寧に焼き上げるパンケーキ。伝統的なアメリカンパンケーキにふさわしく、アンティーク調の落ち着いた雰囲気の店内には、焼き立ての香ばしさが漂い、なんとも寛いだ気分に…。まるでコロンとして円盤のような姿も可愛らしく、フワフワの口どけに、思わず笑みがこぼれます。

その美味しさは、なんと朝8時から味わえます。実は京都は、朝食の美味しい店が多いのも観光客には嬉しいところで、ここでもモーニングパンケーキが味わえるのです。

 

メイプルシロップを添えたシンプルなパンケーキから、ソーセージや目玉焼きを添えたモーニングパンケーキ。また、特に人気なのが「リコッタパンケーキ」(1000円)で、生地がチーズを包み込むように焼かれ、ストレートにチーズの風味や美味しさが伝わってきます。甘いパンケーキが苦手という男性にも評判で、モーニングを楽しみに訪れるご夫婦の姿も目立ちます。

どのパンケーキにも添えられているメイプルシロップは、もちろん自家製。風味豊かなシロップで、ひと口ずつ付けて食べるのがおすすめだそう。なるほど、甘さの調節ができ、パンケーキ自体の美味しさがいっそう感じられる食べ方です。

 

次ページに続きます。

この記事をシェア!

Pinterest LINE

Facebookおでかけ女史組の正しい楽しみ方

この記事をシェア!

Pinterest LINE
第66回
町家で味わう本場伝統のアメリカンスタイルのパンケーキ 「カフェ・ラインベック」

  • To Top