幻の曜変天目(ようへんてんもく)をこの目で見るための、往復860kmの弾丸ツアー

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都内在住。家族の赴任に伴い、オランダに四年、香港に三年半住み、現地の会社で働いていたことも。”やらない後悔よりやる後悔”がモットー、興味を持ったらまずは行動! 最近のマイブームはランニングです。普段から着物を愛好し、自称普段着物研究家。そんな着物姿でぶらぶら、走りながらきょろきょろと見つけたおでかけ情報を発信していきます。

曜変天目ってご存知ですか。
たぶんお茶をされている人でなければ、なにそれ?って方も多いのではないかと思います。

 

お茶の世界では、当初は唐渡りと呼ばれる中国からの輸入品がお道具の最上とされていました。そんな道具は彼の地では日常品の物であっても恭しく扱われていました。今も昔も日本人が輸入品には弱かったのは同じだったようです(笑)

 

その中で、茶葉の産地だった天目山一帯で使われていた茶碗を天目茶碗と呼びます。天目釉と呼ばれる鉄釉をかけて焼かれたもので全体的に黒っぽいいツヤっとしたお茶碗です。本場からの輸入品ということで特に珍重され、釉薬の仕上がりから油滴天目やら木葉天目やら鸞天目やら色々な種類があるのですが、その中でも最高と言われているのが曜変天目。今では世界で日本にしか残っておらず、幻の茶碗と言われています。(ちなみに全て日本にあり、3つが国宝に指定されています)

 

そのうちの1つはめったに公開されておらず、まさに幻だったのですが、この2019年にこの3つが同じタイミングで公開されると言う情報が!これはこの目で見るための一生に1回の機会かもしれない!!

 

身悶えていたら、その中でも一番アクセスが悪い滋賀は信楽にあるMIHOミュージアムに日帰りで行かない? と言うなんともチャレンジングなお誘いがあり、これ幸いと手をあげたのでした。


これが曜変天目です。(ミュージアムで買った絵葉書の画像から)
まるでオーロラのような青い輝きは茶碗の中の宇宙さながらと言われています。

 

実はMIHOミュージアムは、世界で4つしかないミシュランの三ツ星が付いている美術館で、この展示がなくても10年越しで行きたいと熱望していた場所でした。
なかなか行けなかった理由は立地がとても難解で、交通機関をあれこれ乗り継ぐか現地でレンタカーを借りるしかない程の非常にアクセスの悪い山中にあるから。山の中のゴルフ場をイメージしてもらえばわかりやすいでしょうか。
この記事を読んで、もし私も行ってみようかなと、と思われるなら、一日かけるくらいの気持ちで行くといいと思います。

 

と言うわけで、今回は日帰りだけでなく、ええいっ、と片道430キロのドライブ旅行!
運転を買って出てくれたお仲間に大感謝です。

 

昼前に到着駐車場に停めてからまた延々と歩きます。
長いトンネルを抜けると現れる美術館の姿。いやでも気分が盛り上がる瞬間です。

建物はルーブル美術館のガラスのピラミッドやなども設計した、香港のイオ・ミン・ペイ氏によるもの。そのせいでアジア各国で有名なのか、中国や香港からの観光の方も
とても多い印象でした。

来たぜっ!

 

実際にこの目で見た曜変天目茶碗は想像以上に小さく、照明の暗さも相まってブラックホールのような不思議な空間を醸し出していました。ここの曜変天目は3つの中でも1番変化が少ないと言われているものです。これでこのレベルなら、他の2つも絶対見にいかなくちゃ!

 

 

他の展示もなかなか見ることのない茶道具ばかりで、はるばる800キロやってきた甲斐もあると言うもの。なかなか非日常でアカデミックな時間でした。

 

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