木の温もり漂う手作りの湯桶

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旅ライター&京のおもてなしリーダー
アナウンサー、テレビ番組プロデューサーなどを
経て、集英社「エクラ」などのライターに。
3年前より京都に在住。
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木の温もり漂う手作りの湯桶

 

 

京都の冬の底冷えは、本当に体の芯から冷たくなってゆく感じがします。こんな寒い時期は、ゆっくり温かい湯で、体の冷えをとりたいもの。さっそく風呂場へ。そこには、プラスチック製の桶と椅子が…。日常の見慣れた風呂場の景色…でも、どこか味気なさを覚えます。最近は、軽くて大き目なプラスチック製の湯桶が主流。でも、ひと昔前までは、木製のものがほとんどでした。

 

 

京都祇園の西側の大和大路通にある「おけ庄 林常二郎商店」は、江戸時代の弘化年間創業の京桶の老舗。「かつて京都市内では、桶屋は、各町内にあり、60年ほど前には200軒もあったんです。でも、時代の流れで、現在、市内には3軒ほどしか残っていません」と語る9代目店主の山本大輔さん。店には、美しい木肌の桶がずらりと並び、清々しい木の香りがほのかに漂ってきます。

小原 桶

端整なマキ材の湯桶 1万6000円(税込)

 

 

マキやサワラの木材を、丁寧に削り、組み合わせて作り上げる桶。水を入れても、漏れないようにきっちりと組み上げる技術は、熟練した職人ならではの技。店の奥の工房には、桶の大きさに合わせたカンナなど、たくさんの工具が、ズラリと並んでいます。

 

木の湯桶は、かつての日常品から、今や高級品に。ひとつ1万円以上と、なかなか高価で手が届きにくいものになりました。でも、やはり木の桶ならではの、温もりには、心惹かれます。注いだお湯も、心なしか柔らかく感じます。もはや、よく使われる場所は、高級旅館くらいになってしまった木の湯桶。でも、こんな湯桶が、自宅のお風呂場にあったら…ちょっとした温泉気分に浸れます。

 

使い終わったら、よく水気を切り、陰干しに…。プラスチック製の桶より、ケアに手間はかかりますが、その手間をかけてもいいと思うほど、お風呂場の雰囲気は、がらりと変わります。かつては、家庭でも木の湯船が使われていました。今は、追い炊き機能付きのバスタブとモダンな設えのバスルームが人気。機能性を重視した現代のバスルームに不足しているのは、実は自然の温もり。木製の桶ひとつで、やすらぎ度が確実にアップします。

 

木製の椅子に座り、木の湯桶に満たした湯で、ゆっくり体を洗うバスタイムは、美人をつくる大切な時間。人知れず、日常に上質なものを使うだけで、心にゆとりが生まれそう。確かにちょっと贅沢…でも、ぜひ、お試しを…。バスタブに浸かりながら眺める木の湯桶は、プラスチック製では味わえないやすらぎを覚えるはずです。

 

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おけ庄 林常二郎商店

京都市東山区大和大路四条下ル小松町140-3-1

☎075-561-1252

営業時間:9:00~18:00(冬は~17:00) 不定休

 

 

 

小原誉子

ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」

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第22回
木の温もり漂う手作りの湯桶

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